自分達で床貼りしてみました

トランポの基本は床貼りから。オグショーの床貼り紹介ページやその他、たくさんのページを参考にあれこれと研究して、なんとか自分でできそうだと思い、kikiさんとふたりでやることにしました。

「ボディーに新規に穴を開けない」というのが今回決めた基本方針です。

まず最初に、荷室のビニールじゅうたんをはがします。

荷室のビニールじゅうたんを型にして、大きな紙(模造紙)にラインをうつしとり、型紙をつくります。このとき、ホームセンターで手に入る一般的なコンパネ(↓※サイズ)を張り合わせて床を構成できるように、板のレイアウトを考えます。バネット(SK22/82系、ボンゴ/デリカも同様)の場合は、前方に横置き一枚、後ろに縦置き二枚の三分割でうまくいきます。

※長辺1800〜1820mm×短辺900〜910mm(事前に近所のホームセンターで確認して下さい)

製作した型紙がちゃんと出来ているか、一度車に敷き詰めて確認します。

型紙を持って、DOITに行きます。12mm厚のコンパネ(980円)を三枚購入し、店先で型紙をコンパネに写しとり、有料加工コーナーで、このライン通りに切って下さいとお願いします。カットしてもらった板をDOIT駐車場に停めてある車に持っていき、荷台に載せてみる。うまくはまらない部分があったら、すぐ店に戻り、ここをあともう少し切って下さい…と微調整。カット代はコンパネ3枚で900円。床張りではこの作業が一番大変だし、ジグソーも必要なので、これはなかなかいい思いつきでした。

コンパネを持ち帰り、同じくDOITで買ったクッションフロアにコンパネのラインをうつしとります。このとき、車の後部だけは長めに残し、下方向に折り返して貼れるようにします。

コンパネの上に貼るクッションフロアのお勧めはポンリュームプロですが、今回は取り寄せも面倒だったので、DOITに在庫があったもう少し安いものにしてしまいました。しかし、貼る手間は同じなのに長い目で見れば耐久性が違いますので、ちょっと後悔しています。

コンパネの上に貼るクッションフロアをカットします。カッターの下敷きはカット済みのコンパネ。カッター傷がついても、どうせ上にクッションフロアを貼るので関係ないのです。

また同様に、コンパネの下に貼るシートもカットします。コンパネの下にシートを貼るのは、防音や断熱のためです。本当は「サンダムシート」を使いたかったのですが、近所のDOITや他のホームセンターにはなく、結局これも安い処分品のクッションフロアを使いました。

先に、コンパネの裏に「下に貼るシート(これはコンパネ同様に三分割です)」をタッカーで張り付けて行きます。見えないところなので、綺麗にタッカーを打つ必要はありませんが、剥がれないようにとにかくたくさん打っていきます。

これで板の準備は整いました。

次は車のほうの準備。今回は「ボディーに新規に穴を開けない」という方針ですから、タッピングビスで床板をとめるわけではありません。そのかわりに、床の凸部にブチルテープを貼っていきます。
板をしっかり載せるためには凸部が足りない箇所があるので、板の周辺部や、もともとの凸部の間隔が広すぎるところ、凸部の高さが合わないところなどに、ブチルテープとクッションフロアの端材を重ね合わせ、凸部と高さをあわせて足を「増設」します。

ブチルテープの剥離紙を剥がし、コンパネを載せて、圧着します。これで板が概ね固定されます。…とりあえずここまで来ると、やったーって感じです。

 

三分割されている板を、板面のズレがおこらないように連結します。平型金具にあわせて彫刻刀で浅く(金具の厚みより少しだけ多めに)溝を彫り、金具とビスをとめてから、平滑を出すためにパテ埋め。見えない部分なので綺麗である必要はないですが、この作業が結構面倒でした。
金具や椅子を固定するためにもともと車に空いているボルト穴にあわせてコンパネにドリルで穴をあけ、ボルトを長いものに交換して、床板をさらに車にしっかり固定します。
こういうボルト部分で板が浮いている場合の高さ合わせに、隙間の高さに合ったワッシャーやナットを挟み込んでいます。
この段階で、コンパネと車の縁を一旦コーキングします。あとでクッションフロアを貼ってからもう一度コーキングしますので、あまり綺麗に仕上がらなくても大丈夫。コーキングははじめてやる作業なので、練習のつもりでやりました。

コーキングが乾いたら、いよいよクッションフロアを貼っていく作業です。

一度、カット済みのクッションフロアを置いてみます。その上で、先程「車の後部だけは長めに残し、下方向に折り返して貼れるようにします」と書いた部分を、現物合わせでカットします。

次に、櫛目ゴテで床材用接着剤をしっかり手早く塗ります。この作業の前に、車に板をとめていたボルト類はいったんはずします。ボルトは椅子や金具と共締なので、クッションフロアを貼った上から後でもう一度つけるのです。
接着剤を10〜15分程乾かして、触っても手に付かないくらいになったら、クッションフロアを載せます。ここはどうしても一人では無理です!二人でクッションフロアの端をもって広げて、もっとあっち!とか、こっちだよ!とか、軽く喧嘩しながら(笑)位置をしっかり決め、皺にならないように張り付けます。
後部の折り返し部分は、接着剤だけでは浮いてくるので、タッカーを併用してしっかりとめます。このタッカーの針は、次の工程でコーキングをかぶせて隠してしまいます。
接着剤を十分乾かしたら、ふたたび縁をコーキングします。今度のコーキングはなるべく綺麗に仕上げるために、マスキングテープで直線を出してから作業します。些細なこだわりですが、黒い縁ゴムにかかる部分は黒いコーキングでやったほうが綺麗です。
クッションフロアの上から、再びボルトに該当する部分に穴を開けて、金具や椅子をとりつけていきます。ボルトは板の下の車まで貫通していますので、板および金具や椅子がこれでしっかりと固定されます。

これで完成しました!やった〜

仕事の合間などに作業したので、着工から完成までに二週間ほどかかってしまいました。